風変わりな日程

今週調べ物をした際、週末のマンチェスター・ユナイテッド戦では、イースターサンデイ全勝記録がかかっていることが分かった。

 

今シーズン樹立したプレミアリーグ13連勝、また対マンチェスター・ユナイテッド12戦無敗に比べればそこまで驚きの記録ではないかもしれない。

 

というのも、当日に試合を行ったのは過去に一例のみだからだ。その時は2008年の3月23日、アーセナル相手に2-1の逆転勝利を記録、ディディエ・ドログバが2ゴールの活躍だった。

 

しかしこの記録で驚いたのが、クラブ112年の歴史でイースターサンデイに試合した回数がこれほどまでに少ないということである。

 

さらに気になって調べてみたのだが、どうやらこれには理由があるらしい。

 

まずはかつて英国の法で、日曜日に国内リーグ戦あるいはカップ戦を開催しないと定められていたためだ。

 

これは1780年に定められた法案で、そこから2世紀にわたって効力を発揮。日曜日は興行のため建物を使用できないというものだった。興行というのはスポーツイベントを含むため、アマチュアフットボールも含め1970年代までイングランドで日曜日に試合が行われることはなかったのである。

 

しかし1974年のエネルギー恐慌(ミッドウィーク開催の試合で照明を使うことが禁じられた)により日曜開催にも徐々にオープンとなると、1980年代半ば、TV放映の兼ね合いもありリーグ戦の日曜開催が一般的になったのである。

 

そんな中、例外だったのがイースターサンデイ。この時期は当日を避けつつ2試合を戦うのが伝統的で、日曜日は調整にあてていた。(1975/76、1976/77シーズン、チェルシーはイースターをまたいだ4日間で3試合を行っている)

 

21世紀に入ってもこの流れは変わらなかったが、代表戦ウィークやチャンピオンズリーグの影響もあって、イースターマンデイのリーグ戦は減少傾向にあった。

 

2006年以降、チェルシーがこの時期3日間でリーグ戦2試合を行ったのは2011/12シーズンのみ。その翌年も3日間で2試合を戦っているが、これはマンチェスター・ユナイテッドとのFA杯準々決勝再試合が入ったためだった。

 

2005年と2016年は代表戦ウィークがイースターと重なっており、またその他はミッドウィーク開催の欧州大会出場のため、日曜日ではなく土曜日に試合を行うケースが主となっていた。

 

しかし今シーズンはマンチェスター・ユナイテッドがヨーロッパリーグに出場、アンデルレヒトとの準々決勝が木曜開催ということで、今年はイースターサンデイでの試合開催となった。

 

記録というには短すぎるかもしれないが、2戦2勝となれば、記録継続だけでなくプレミアリーグ首位の座も安泰というものである。