歓喜の瞬間

ウェストハムが2週間前にスパーズに土をつけたことで、チェルシーのプレミアリーグ優勝は最終節を待たずに決することとなった。

 

アジアのサポーターたちはこの結果に感謝していることだろう。なぜならタイトルを獲得した試合は週末に開催され、歓喜の瞬間を心置きなく観戦できたからだ。

 

ミドルズブラ、ウェストブロム、ワトフォードとの試合はアジア時間早朝のキックオフだったため、多くのアジアファンは目覚まし時計をセットし、カフェイン入りの飲み物を片手に観戦することとなった。しかし優勝が決しているため火曜日早朝の試合はマストではなくなったのは大きいだろう。

 

チェルシーがボロを下したことにより、土曜日早朝にキックオフとなるウェストブロム戦でタイトル獲得の可能性となった。そうなれば我々は歓喜の拳あげるべく、試合観戦にも力がはいる。

 

当日はセットしたアラームは午前2時30分に鳴り、蒼いシャツを着て2歳の息子と一緒に大型スクリーンのあるパブを訪れた。

 

自宅で観戦していたら、熟睡しているご近所に迷惑をかけてしまうことを懸念したのだ。優勝の瞬間は大きな声が出てしまうというのは、容易に予想できるだろう。

 

パブには200人を越えるチェルシーファンが駆け付けていた。そしてラスト8分にミシー・バチュアイがネットを揺らすと、会場は歓喜の叫びに包まれ、チャントの大合唱が始まった。

 

20年前にミドルズブラを破ってFA杯優勝を達成した瞬間と同じ感情だった。チェルシーファンとしてのこれまでのキャリアを振り返ると、1997年のFA杯優勝、2005年にボルトンを下してのプレミア優勝、そして2012年のミュンヘンの夜と引けを取らない感情が込み上げてきたと言っていい。

 

ウェストブロム戦は初めて息子と一緒に迎える優勝の瞬間だった。バチュアイのゴールを共に喜んだ瞬間は一生忘れることがないだろう。

うまくいけはアントニオ・コンテ率いるチェルシーは、さらなるタイトルを獲得することができる。FA杯決勝で勝利して、是非ともダブルの瞬間を味わいたいものだ。

 

昨シーズンの不調から見事に復活したチェルシーだが、ライバルチームからは欧州大会不出場の恩恵を受けているとの指摘もある。しかし、今シーズンのタイトルは決して色褪せることはないだろう。プレミアリーグが1995/96に20チームになって以来、勝ち点90を積み上げたのは6チームのみ。サンダランド戦に勝利すればプレミア記録となるシーズン30勝、2005/06のチェルシーが達成した95ポイントに次ぐ2位の記録を達成する。

 

我々の願いは来シーズンのチェルシーがさらに躍進することだ。欧州大会に復帰するが、その日程を乗り越えるのに十分な心身の成長を、今のチームには感じている。

 

しかし今は来シーズンのことは色々語る時ではない。今は“チャンピオン!”という事実を全身で喜ぼうじゃないか。