盛者必衰の理

ノッティンガムフォレスト戦、チェルシーデビューでのクリーンシートを逃したウィリー・カバジェロ。しかしこの結果を悲観的に捉える必要はないだろう。

 

ロンドンでのアウェイゲームに乗り込んだ4000人のファンは、若手主体のチェルシー相手に5失点する我がクラブを目撃した。

 

しかし試合終了間際、途中出場のテンダイ・ダリクワが一矢報いると、これには選手もファンもひと盛り上がりを見せている。

 

結局は5-1でチェルシーが余裕の勝ち抜けをしているが、フォレストファンにとっては最後の最後でいい土産ができたというところだろう。

 

ちなみにダリクワがこのゴール記録したことで、チェルシーにとっては対フォレストの最多得点差勝利の記録タイに並ぶことに。1925年8月、シティ・グラウンドでの一戦も5-1の勝利に終わっているのだ。

 

しかしこの結果をこの先長く覚えているチェルシーサポーターは多くないだろう。一方で、フォレスト相手に喫した大敗の記憶は色褪せない。1979年3月には6-0、1991年4月は7-0(下写真)といずれもシティ・グラウンドで、1986年9月にはスタンフォードブリッジで6-2の黒星を喫している。

いずれもフォレストの黄金期、およそ20年、チェルシーからは遥か遠い存在だった頃の話だ。

 

両クラブはいずれも1976/77シーズンに昇格を果たすも、チェルシーは2シーズン後に再び降格。フォレストは栄華を極め、1978年にはリーグ優勝、1979年、1980年には欧州大会連覇も果たしている。

 

1980年代のフォレストが次々にトロフィーを獲得し欧州大会常連となる一方で、ブルーズは26年間無冠の時代が続く。トップディヴィジョンでも下位グループが常、2部で過ごす時間も長かった。

 

しかし1990年半ばに差し掛かると、運命の歯車は逆回転を始める。フォレストはそこから7シーズンで、3度の降格を味わうのだった。

 

チェルシーが1997年のFA杯優勝で無冠時代に終焉を告げたシーズン、フォレストは2部降格。そして半世紀ぶりのリーグ優勝を決めた2005年には、リーグ1へと降格している。

 

その3年後にこそチャンピオンシップ復帰を果たしたフォレストだったが、昇格プレーオフへの道のりは遠かった。ここ最近はボトムハーフでのフィニッシュが続いている。プレミアリーグ優勝を果たした昨シーズンのチェルシーに対し、フォレストは得失点差でなんとかリーグ1降格を免れるのがやっとだったほどだ。

 

フォレストがプレミアリーグから降格して、すでに19シーズンが経過する。今シーズンのチャンピオンシップではいいスタートを切ったものの、ここ4試合は不甲斐ない結果が続き順位も10位まで落ちてしまった。プレミアリーグ昇格は、まだ先の話になりそうだ。

 

スタンフォードブリッジでの試合は、フォレストファンにとって苦しい、惨めな試合だったはずだ。だが最後のあのゴールで、サポーターらしいチームを支える強い意志を感じた。あの前向きな姿勢が呼び込んだ、そんなゴールだったのだろう。