流れを変える力

サウサンプトンとのFA杯準決勝では、途中出場のアルヴァロ・モラタが2年連続の決勝進出を手繰り寄せる貴重な追加点を決めた。

 

1-0とリードしていたチェルシーは、80分に先制点を決めたオリヴィエ・ジルーに替わってモラタを投入。すると、交代から僅か2分後にセサル・アスピリクエタのクロスにモラタが頭で合わせ、今シーズン15ゴール目を決めた。サウサンプトンを下したチェルシーは、5月19日に再びウェンブリーのピッチに戻ってくる。

 

チームに追加点をもたらし、サポーターの不安を取り除いたモラタ。そこで今回は、途中出場から試合に大きな影響を与えたブルーズの選手を振り返ろう。

 

 

ロイク・レミー

怪我に悩まされ、チェルシーでの出場は47試合に留まった。しかしながら、ブルーズでは通算で12ゴールを奪っており、そのうち8ゴールが途中出場から決めたものとなっている。特筆すべきは2015年3月のハル戦。2-2の状況でディエゴ・コスタに替わってピッチに入ると、交代から15分後にウィリアンの低い弾道のパスを受けたレミーは、左足一閃。これにはアラン・マクレガーも防ぐことはできず、見事な勝ち越しゴールとなった。

ミシー・バチュアイ

レミー同様、途中出場からチームに勢いをもたらしている。今シーズンはワトフォード戦でチェルシーは2-1とビハインドを負っていたものの、バチュアイが2ゴールの活躍で4-2の逆転勝利の原動力となった。これまで途中出場から7ゴールを決めているバチュアイだが、その中でも人々の記憶に残るものといえば、昨年5月に行われたウェストブロム戦での得点だろう。バチュアイは交代から7分後に、アスピリクエタのクロスに合わせ、ネットを揺らした。このゴールが決勝点となり、1-0でウェストブロムを下したチェルシーは、2016/17シーズンのプレミアリーグ優勝を成し遂げた。

ウィリアン

今シーズンは先発の座を射止めているウィリアンだが、昨年11月のリヴァプール戦では途中出場から見事な存在感を発揮した。この試合の3日前に行われたカラバフ戦で2ゴールを決めていたウィリアン。リヴァプール戦では1-0とビハインドを負い、残り時間6分というところでザッパコスタに替わってピッチへ。すると、その僅か3分後に、ウィリアンが25ヤードン距離からシモン・ミニョレの頭上を越す、見事なループでネットを揺らした。意図的にシュートを狙ったのかにかかわらず、このゴールで1-1の引き分けに持ちこんだチェルシーは、2002年から続くアンフィールドでの無敗記録の継続に成功している。

ペドロ

169cmと一見、空中戦は不利に思われがちだが、ペドロはこれまでヘディングによるゴールを数々決めている。昨シーズンの最終節サンダランド戦でも途中出場からヘディングシュートを決めているペドロ。しかし、チームにとって最も大きなゴールとなったのは、3月に行われたレスターとのFA杯準々決勝で決めたヘディングシュートだろう。延長戦開始からウィリアンに替わってピッチに入ったペドロは、186cmのカスパー・シュマイケルに競り勝ってエンゴロ・カンテのクロスにピタリと頭で合わせ、チームを2-1の勝利に導く決勝点を決めている。

オリヴィエ・ジルー

サウサンプトンとのFA杯の1週間前に行われたセント・メリーズでの一戦では、劇的な逆転勝利の立役者となったジルー。2点ビハインドの61分に投入されると、ジルーは交代から9分後にマルコス・アロンソのクロスに頭で合わせてネットを揺らし、反撃の狼煙を上げる。その後、エデン・アザールが同点弾を決めると78分に再びジルー。競り合いのこぼれ球をしっかりとゴールに流し込み、貴重な勝ち越しゴールを奪った。