ランパード、その蒼きキャリア

ウェストハム・ユナイテッドでそのキャリアをスタートさせ、ニューヨーク・シティで引退するまでの間、フランク・ランパードはチェルシーで13年間を過ごしあらゆるタイトルのみならず、クラブの歴代得点王の称号まで手にしている。

 

そんなランパードもついに現役から退いた。今回はチェルシーの公式マッチデイマガジンにも掲載された特別インタビューとともに、レジェンドの軌跡を追っていこう。

 

全てのはじまり

2001年、ブルーズ加入

チェルシーに加入した時は、まさかここまでのことになるなんて想像もしてなかったよ!あの夏はデニス・ワイズやグス・ポイェが退団してね。それでゴールも決められる中盤の選手ってフレコミで加入したんだ。ワイズが80ゴールの記録を残していたから、その数字に少しでも近づけたらなとは思ってたよ。

 

当時のチェルシーはトップ6に入るこそすれ、優勝争いからは遠かった。だからまずは先輩たちのゴール記録に近づくことで、チャンピオンズリーグに出られればと思ってたんだ。結果としてこうした夢の遥か上を味わうことができたけどね。それぞれ夢があって、時には叶わないことだってある。でも全て叶えた上にそれ以上のものを手にできたら、それは最高だよね。

 

情熱

チャンピオンズリーグの夢

思い出に残ってるチャンピオンズリーグの試合は数え切れないよ。ナポリ戦、リヴァプール戦、バルセロナとの試合もそうだ。いくらだって挙げられる。これはみんなも一緒のはずさ。

 

スタンフォードブリッジでは数々の熱戦を繰り広げてきた。思い出すだけでゾクゾクするよ。ファンの力あっての結果さ。ナポリ戦(2012年)がいい例だよ。大きな壁にぶち当たった時は、ファンが助けてくれる。本当に特別な空間なんだ。

 

悔しさ

2008年、モスクワで散る

(一番辛かった思い出は)もちろんモスクワの一戦さ。でもネガティブには捉えたくない。モスクワで負けたからこそ、ミュンヘンでの優勝は一層素晴らしいものになったからね。バカみたく聞こえるかもしれないし、もちろんチャンピオンズリーグを2回優勝できるに越したことはない。だからやっぱり負けたのは悔しいよ。あの"幻のゴール"(2005年チャンピオンズリーグ準決勝リヴァプール戦)だってそうだ。

 

いい思い出ばかりだから、あまり悔しい思い出は振り返りたくないね。もちろん事実として残ってることだけど、嬉しいことの方が多いキャリアだったわけだからね。

 

歓喜の瞬間

2012年、ミュンヘンでの優勝

ミュンヘンでのチャンピオンズリーグ決勝、それに試合後ファンと喜びを分かち合ったあの時間、忘れられないね。試合自体は楽しいというよりも辛いものだった。でもそれが全て報われたんだ。間違いなく最高の瞬間だったよ。

 

(2005年の)ボルトン戦、リーグ優勝の瞬間も最高だったけど、何年も何年も待ちわびただけに、やっぱりチャンピオンズリーグは特別だね。選手の顔ぶれを考えると、あのミュンヘンがラストチャンスだった。ボルトン戦ももちろん良かったさ。でもチェルシーのようなクラブにとっては、欧州でのタイトルの価値は計り知れない。それを手にできたんだからね。