ウルヴズはお手のもの

今週末はFA杯5回戦。チェルシーは久しぶりに往年のライバル、ウォルヴァーハンプトンと合間見える。

 

1920年代から1970年代末までの半世紀、なんども顔合わせをしていた両チーム。1953年9月にはモリニューで8-1と、チェルシーにとってリーグ戦大敗記録を喫すると、その翌シーズンには1-0で勝利し、クラブ初のリーグ優勝を現実的なものにする形で堂々のリベンジ達成を果たしている。

 

しかし1983年以降はわずかに10度の顔合わせにとどまり、ウルヴズは深刻な財政問題に苦しみ、次々にディヴィジョンを落としていった。その間プレミアリーグ昇格も味わいはしたが、いずれも降格の憂き目に遭っている。

 

今週末はプレミアリーグがお休み。クラブ8度目のFA杯優勝を目指す今回は、そんなウルヴズ相手に決めた数々のファインゴールを振り返っていこう。

 

ガヴィン・ピーコック - 1994年

2部時代の1983年1月には、モリニューで2-1と敗れていたチェルシー。それを最後に、次に合間見えたのは1994年のFA杯準々決勝となった。ウルヴズは2部所属ながら、プレミアリーグのイプスウィッチタウンを倒しての勝ち上がり。しかしチェルシーは、ファインゴールでウルヴズの連続ジャイアントキリングを防いでいる。選手兼監督だったグレン・ホドルからのパスを受けたデニス・ワイズが相手をかわすと、最後はクレイグ・バーレイがクロス。これにボレーで合わせたガヴィン・ピーコックが1-0の勝利へとチームを導いたのだった。

 

フランク・ランパード - 2003年

2003年、19年ぶりに1部昇格を果たしたウルヴズ。開幕5試合で勝ち点1と不調にあえぐなか、9月末にモリニューへとチェルシーを迎え撃った。しかし流れは変わらず。ブルーズは終始試合を支配し、開始17分にはジミー・フロイド・ハッセルバインクが3人に囲まれながらフランク・ランパードへラストパス。冷静にネットを揺らし、5-0の快勝劇の口火を切っている。

 

ジミー・フロイド・ハッセルバインク - 2004年

スタンフォードブリッジでの顔合わせ、試合開始1時間のところで2-1と追う展開だったチェルシー。すると交代出場のハッセルバインクが、32歳の誕生日を自らのパフォーマンスで祝っている。まずはランパードが同点とすると、ここからハッセルバインクが大爆発。個人技から右足で逆転ゴールを突き刺すと、残り3分で2点を追加しハットトリック達成。5-2の快勝へとチームを導いている。

 

フロラン・マルーダ - 2009年

2009年、再び昇格を果たしたウルヴズ。しかしこの時の11月の対戦でも、やはりチェルシーに叩きのめされてしまう。まずは開始5分、ジョディ・クラッドックのクリアミスを拾ったフロラン・マルーダが、駆け上がって左足で豪快に先制点を記録。結局4-0の快勝で試合を終えている。

 

フランク・ランパード - 2012年

最後にチェルシーがモリニューの地を踏んだのは、2012年の年始。アンドレ・ヴィラス=ボアス監督のもと4試合勝利のなかったブルーズは、ラミレスの先制点もスティーヴン・ウォードに同点とされ、試合は残り6分に突入。そしてこの窮地を救ったのが、フランク・ランパード。89分、アシュレイ・コールの左からのクロスに、お得意の形でボックス内に侵入しボレーで決勝点を記録。ウルヴズは結局ここから18試合で勝ち点8しか積み上げられず、残留ラインから12ポイント離れた最下位で降格している。