ステップアップ:マイケル・ヘクター

今シーズンはドイツカップ戦決勝進出と、マイケル・ヘクターはローン先のフランクフルトにて豊富な経験を積んでいる。

 

2015年の夏にチェルシーへと加入した24歳のヘクター。アイルランドやスコットランドでの経験に続き、今回は欧州大会の舞台でも経験を積んでいる。フランクフルトでは27試合に出場、ブンデスリーガでは11位フィニッシュ。DFBポカールでは決勝進出も、ボルシア・ドルトムントに敗れている。

 

今回はそんなヘクターにドイツでのプレーや生活、3バックでのプレーについて語ってもらおう...
 

まずはマイケル、シーズンを振り返ってどうだった?

楽しめたよ。これまでのキャリアでも最も高いレベルでのプレーだったしね。

 

ドイツのストライカーはとにかく賢い。コンタクトを予想して倒れてくるから、イエローカードをもらわないようにしなくちゃいけない。高いレベルを相手に勝負しないといけないんだ。

 

デビュー2戦目で退場になってしまったけど、その翌月には順応し始める事ができた。最初はポジション争いにも苦しんだけど、また競争に食い込めたよ。

海外での経験で成長した面は?

いろんな部分があるね。ボール扱いもかなり上手くなったと思う。守備面では危険察知の能力も高まった。チャンピオンシップでは相手のミスに助けられることもあるけど、ここではミスが失点に直結してしまうからね。

 

おかげでディフェンダーとして成長できたよ。60分や70分ではなく、90分しっかり集中を切らさないで戦える。これが一番大きな部分かな。

 

フランクフルトは今シーズン、3バックを採用しているね。プレー内容はどう?

3つそれぞれやったよ。左、真ん中、最後の方は右だったね。中盤の底でプレーすることもあった。どれもいい経験になったね。

 

3バックの中央をやるとなると、スイーパーのような役割も問われる。全体を見て、他の2人を助ける動きが必要なんだね。攻撃の起点になることもある。楽しんでプレーできたよ。前の5人を支える動きをする一方で、ディフェンスの最後の1枚も務めるんだ。

 

これまでも3バックの経験はあるんだ。アバディーンの時もそうだ。久しぶりではあったけど、楽しかったね。

 

フランクフルトは多国籍軍だったね。カップ戦決勝では10の国籍がスタメンに並んだ。どんな感じなのかな?

楽しかったよ。いろんな文化を学べる。世界中から集まってくるから、練習や試合に対してもそれぞれの姿勢があるんだ。どっしりしたタイプもいれば、騒がしいやつ、物静かなやつ、見てるだけで楽しいよ。「あれいいな、今度試してみよう」って気分にもなるしね。

 

みんな英語を話せるけど、監督からはドイツ流を叩き込まれたね。ドレッシングルームでも英語もありつつ、ドイツ語が多かった。

 

海外でのプレーはいい経験になる。家族と離れ離れは辛いけど、楽しめたね。フランクフルトはいい場所だし、人々も優しかったよ。

 

9月のヘルタベルリン戦では、ロスタイムのゴールを決めて3-3の同点に持ち込んだね...

最後の5分、監督は自分を前線に置いたんだ。いいヘディングが決まって、最高の気分だった。移籍後初ゴールだったし、結果にも繋がったしね。あの時のベルリンは好調だったから、欧州圏を争う上でも大切な結果だったと思う。

最後の最後でゴールするのは初めてだったから、最高だったね。

 

ドイツのフットボールといえば、やっぱりスタジアムの雰囲気が醍醐味だよね。どうだった?

フランクフルトのファンは、ドイツでもベストに数えられるほどなんだよ。ホームでたくさんの試合に出られたのは嬉しかったね。スタジアムはいつも満員、立ち見席もいっぱいで最後まで最高の雰囲気なんだ。歌も途切れることないし、いつも動いてる。あの環境でのプレーは最高だね。

 

ボルシア・メンヘングラッドバッハとのカップ戦準決勝ではPK戦でネットを揺らしたね...

あの準決勝はキャリアの中でも最高のひとつだった。緊張もしたけどね。

 

2番目に蹴ったんだ。見てるよりは自分で蹴りたかったからね。自分の運命を託して、PKを蹴る。最高だよ!

 

決勝はどうだった?フランクフルトとしては2006年ぶりの決勝になったけど...

先制チャンスはあったんだ。自分もあと少しだった。でもポストに嫌われてね。ドルトムントほどのチームを相手にするなら、決めきれないとダメだ。運も必要だけど、あの日はダメだった。

 

でも決勝進出自体は大きな功績だよ。ファンにとっても大きかったはずさ。リーグだけじゃなくて、カップ戦決勝でもチームが見られるのは嬉しいよね。

 

最後の最後まで欧州圏を争っていただけに、逸したのは残念だった。でもシーズン序盤の目標から考えれば、上出来のシーズンだったよ。