UEFAカップウィナーズカップ:1997/98

チェルシーは、ストックホルムで素晴らしい夜を過ごした。カップウィナーズカップ決勝でシュツットガルトを1-0で破り、1971年以来となるヨーロッパでのタイトルを獲得したのだ。

この一戦は決定機が少なく、試合の行方を分けるのは特別な要素が必要とされた。

すると、69分に投入されたゾラが僅か20秒で仕事をやってのける。デニス・ワイズの浮き球パスに反応すると、見事なドライブシュートを枠の角に突き刺し、ラスンダ・スタディオンに詰め掛けたチェルシーサポーターを狂喜乱舞させた。

このゾラのゴールは、決勝前に彼がそけい部を痛めたという事実を鑑みて、より一層印象的なものとなった。彼のような名声ある選手がケガを負いながらもベンチに座る決断を下し、結局は彼のおかげでチームが勝利を手にすることができた。

後半の終盤にダン・ペトレスクが退場したことは不運だった。それでも、27年ぶりにヨーロッパのタイトルを獲得。この1年間で3つ目のタイトルとなり、これはチェルシーに素晴らしい時間が訪れていることを印象付けた。

チェルシーは、このシーズンのカップウィナーズカップ1回戦でスロバキアのスロヴァン・ブラチスラヴァと対戦。スタンフォード・ブリッジで行われた1stレグをダニー・グランビルの見事なゴールなどで勝利し、結局2戦合計スコア4-0で2回戦に進出した。

ラウンド16ではノルウェーのトロムソと対戦。アウェイでの1stレグは観測的に降った雪の影響もあり、2-3で敗れてしまう。しかし、2ndレグではホームで7-1と圧勝して、準々決勝に勝ち進んだ。

準々決勝ではスペインのベティスと対戦した。アウェイでの1stレグはトーレ・アンドレ・フローの2ゴールで2-1と勝利。続くスタンフォード・ブリッジでの2ndレグは、フランク・シンクレア、ロベルト・ディ・マッテオ、ゾラのゴールで勝利し、2戦合計スコア5-2で準決勝進出を決めた。

そして、イタリアのヴィツェンツァとの準決勝。アウェイでの1stレグでは、攻撃面で相手の守備を崩せないまま0-1の敗戦を喫した。しかし、スタンフォード・ブリッジでの2ndレグで反撃。先制されたものの、十字じん帯のケガから復帰したグスタボ・ポジェが同点ゴールを決める。さらに、ヴィアリのクロスからゾラがヘディングで決めて逆転に成功した。

しかし、アウェイゴール差でこのままでは敗退となるチェルシー。この状況下でマーク・ヒューズが得意の左足で値千金のゴールが決め、堂々と決勝進出を決めた。