リーグカップ:1997/98

チェルシーは、2シーズン連続でウェンブリーの地に辿り着いた。そして、対戦相手も2シーズン連続でミドルズブラだった。

 

唯一の違いは、これがリーグカップ決勝の舞台であるということ。そして、チームを率いるのがプレーイングマネージャーのジャンルカ・ヴィアリだったということだ。ヴィアリは1998年の2月にルート・フリットの後任としてチームを率いていた。

 

それはもうひとつの2-0の勝利だった。(チェルシーはこの前年に行われたFAカップ決勝で、ミドルズブラを同スコアで破っている)この決勝戦の先発メンバーに自身を指名しなかったヴィアリは、キャプテンのデニス・ワイズの粋な計らいでリーグカップトロフィーを高々と掲げた。しかし、90分間で勝利した前年のFAカップ決勝とは異なり、ポール・メルソンやアンディ・タウンゼント、ポール・ガスコインらを擁するミドルズブラとの今回の一戦は延長戦までもつれこむ激闘となった。

 

この延長戦でチェルシーは、95分にワイズのクロスをフランク・シンクレアがヘディングで合わせて待望の先制点を奪取。さらに107分にはジャンフランコ・ゾラのCKをロベルト・ディ・マッテオが決めて、ミドルズブラの夢を打ち砕いた。

 

ケビン・ヒッチコックは、3回戦でチームの英雄となった。彼は1-1で引き分けた後に行なわれたブラックバーンとのPK戦で相手のシュートを2本ストップ。チェルシーの4回戦進出に大きく貢献した。これで勢いに乗ったチームは、続く4回戦のサウサンプトン戦を2-1で勝利した。

 

準々決勝のイプスウィッチ戦は、トーレ・アンドレ・フローとグレアム・ルソーのゴールで2点のリードを奪うも、その後追いつかれてしまい、アーセナルの待つ準決勝への切符はまたしてもPK戦に委ねられた。

 

この一戦でチームを救ったのは、エト・デ・フーイだった。デ・フーイは4-1で制したPK戦でジェームズ・スコウクロフト、マウリシオ・タリッコのシュートをセーブした。

 

ハイバリーで行なわれたアーセナルとの準決勝1stレグは、チェルシーにとって厳しい試合内容となった。我々にとって幸運だったのは、1-2で試合を終えられたことだけだった。スティーブン・ヒューズがアーセナルの2点目を奪った一方、マーク・ヒューズが試合終盤にヘディングでアーセナルゴールを陥れ、スタンフォード・ブリッジで行われる2ndレグに望みを繋いだ。

 

準決勝2ndレグは、直前にフリットが解任となったことで大きな注目を集めた。そのフリットに代わってチームの指揮を託されたのはヴィアリだった。そして、この2ndレグは彼にとって初陣となった。

 

ヴィアリ率いるチェルシーは、10分にマーク・ヒューズのゴールで2戦合計スコアをタイに戻し、前半を終えた。迎えた後半、チェルシーはディ・、マッテオの豪快なミドルシュートで勝ち越しに成功すると、ダン・ペトレスクがダメ押しの3点目を奪った。

 

その後、試合終了間際にデニス・ベルカンプのPKで1点を返されるも、試合はこのままタイムアップ。そして、試合終了直後のピッチにはチェルシーの選手たちによる歓喜の輪が広がっていた。