リーグカップ:2006/07

カーディフのミレニアム・スタジアムでアーセナルと対戦したリーグカップ決勝戦は、エンターテイメント性に富んだ一戦となった。しかし、ジョゼ・モウリーニョ率いるチェルシーにとって、そのスタートは最悪のものであった。開始からわずか12分後、アーセナルのセオ・ウォルコットにペトル・チェフが守るゴールを破られてチェルシーは先制を許した。

 

しかし、アーセナルの歓喜はすぐさま終焉を迎える。その8分後にミヒャエル・バラックのスルーパスを受けたディディエ・ドログバがネットを揺らして、チェルシーがスコアをタイに戻した。

 

1-1で迎えた後半は、ジェレミ・アリアディエールとセスク・ファブレガスに好機が訪れるなどアーセナルが試合のペースを握った。対するチェルシーは、数少ないチャンスを得点につなげようとしたが、57分にCKの混戦からアブ・ディアビのキックがジョン・テリーの顔面に直撃。テリーは意識不明となり、そのまま病院に運び込まれるアクシデントが起きた。

 

混乱を生んだキャプテンの離脱。しかし、結果としてテリーのケガがチームに刺激を与えることになった。その後、フランク・ランパードがバー直撃のシュートを放ってマヌエル・アルムニアの牙城を脅かした。

 

すると84分、ついにチェルシーが逆転に成功する。ゴールを奪ったのは同点弾を決めたドログバ。左サイドからアリエン・ロッベンが送ったクロスにヘディングで合わせると、ボールはゴール右に吸い込まれてチェルシーがスコアを引っくり返した。

 

その後、試合はアディショナルタイムに大荒れの展開となる。ジョン・オビ・ミケルとコロ・トゥーレが言い争いを始めると、両チームの選手たちが入り乱れる大乱闘へと発展してしまった。

 

その乱闘で、ミケルとコロ・トゥーレ、そして、シェイ・エマヌエル・アデバヨールを加えた3選手が退場処分となった。乱闘が勃発したアディショナルタイムは、12分間にも及んだが、チェルシーは試合終了のホイッスルが鳴るまでこのリードを保ってトロフィーを掲げた。

 

この大会でチェルシーが決勝までに喫した失点はわずかに「1」。失点数だけ見れば、チュルシーは非常に優秀な成績を残してタイトルを獲得した。

 

しかし、決勝までの道のりは決して平坦なものではなかった。3回戦と4回戦こそ、2-0、4-0で完勝したものの、アウェイで行われた準々決勝のニューカッスル戦は、ドログバのゴールで辛くも1-0で勝利した。

 

そして、下位ディビジョンに位置するウィコムとの準決勝は、アウェイでの第1戦をウェイン・ブリッジのゴールで幸先よく先制するものの、78分にジャーメイン・イースターが奪ったゴールでイーブンとされ、まさかの同点という結果に終わった。それでも、スタンフォード・ブリッジで行われた第2戦は序盤から試合を支配。フランク・ランパードとアンドレイ・シェフチェンコの活躍もあり、チェルシーが最終的に4-0で勝利して決勝の切符を掴み取った。